本ができました♪
2007年12月18日
NACS-Jでは、ご支援くださっている皆様に2ヶ月に一度、会報『自然保護』をお届けしています。
NACS-Jは、尾瀬を守る活動を機に設立されてから56年経ちますが、
1960年11月に会報を創刊し、47年後の今年11月に、通算500号の刊行を迎えました。
それを記念して、山と渓谷社から『自然の見方が変わる本』という本を出しました。
今存在する自然や生きものが、どういう進化やできごとの過程を経て今日に至ったのか、
なぜここにくらしているのか──。
こうしたことを、専門用語では「自然史」といいます。
一方、自然や生きものにはどういうものがあるか、どのようにしてどのような時間を過ごしているのか、
ヒトとは違う生きものの“人生”や環境との関係──。
これは、「自然誌」と呼ばれています。
この自然史と自然誌は、私たちにいろいろなことを教えてくれます。
この本は、過去5年間の会報の中から、
そうしたことを教えてくれる、選りすぐりの記事を集めてつくりました。
170ページほどの手に取りやすい本で、1冊1,800円とお手頃です。
今年の年末年始は、この本を読みながらゆっくり過ごしてみてはいかがでしょう?
と、今日はまったくの宣伝になってしまいました(スミマセン)。
でも、ほんとうにオススメですよ。
晴れて今日、事務局に本が納品され、
私も1冊もらってきたばかりで、これから読むところです。
そうそう、生きもの好きなお子さんへのクリスマスプレゼントにもいいかも!
もし読んでくださった方がいらしたら、ぜひ感想を教えてください。
楽しみにお待ちしています♪
早いもので師走
2007年12月03日
11月も、山梨県・清里で開かれた環境教育全国ミーティングに出かけたり、
群馬県・赤谷の森の猛禽類生息状況調査に参加したり、
「自然しらべ2007 セミのぬけがらを探せ」の成果のとりまとめ方について打ち合わせを重ねたり、
「自然しらべ2008」のテーマ選びについて相談したり、
「エコーツーリズムのあり方」に関する環境省の勉強会に参加したりしているうちに、
あっという間に1ヶ月が過ぎていきました。
NACS-J自然観察指導員の養成講習会も、
今年度予定していた17回が、先週末ですべて終了しました。
今は、各地の自治体・企業・大学・指導員連絡会などから集まった共催希望をもとに、
来年度の開催計画を立てているところです。
12月も、先週末は、
厚木市の郷土資料館で開かれた「セミのぬけがら内覧会」に出かけ、
「第7回日本自然保護協会沼田眞賞授賞式・記念講演会」の開催を手伝いました。
今週末は、「プロ・ナトゥーラ・ファンド助成成果発表会」の手伝いに行ってきます。
皆さんも、年末の折お忙しいことと思います。
カゼなどひかれぬよう、お気をつけ下さいね。
赤谷の森 その2
2007年11月11日
先週もまた、群馬・赤谷の森に出かけ、自然歩道の整備作業の続きをしてきました。
これまでは、時間切れのために作業の途中でふもとに戻ってくることが数回続いていましたが、
今回はどうにか、明神様が祀られている所から登って、
唐沢山の山頂を越え、
三国路自然歩道に出てから猿ヶ京に向かい、
水神様が祀られている所に下りてくるという、7時間ほどのコースを辿ることができました。
でも、ところどころ斜度がきつかったりして、コースの取り方がよくない部分があるので、
もっと歩きやすくする必要がありそうです。
途中、ムラサキシキブの実の色を楽しんだり、
ツキノワグマのフンを見つけたり、
野生のシイタケを初めて見たり。
シイタケは、コケむしたミズナラの幹に生えていました。
今年は、暑い時期が長かったせいか、いつもより紅葉が遅く、色づきも今イチと、
地元のタクシーの運転手さんが言っていましたが、
一度も人とすれ違うことなく、静かな秋を堪能してきました。
学生キャリアセミナーを開催します
2007年11月11日

と言っても、森、川、里やま、海辺など対象となる自然はいろいろ、調査研究、政策提言、環境教育、支援者拡大、組織運営など活動も多岐にわたり、到底、事務局スタッフだけで手に負えるものではありません。
NACS-Jの考えや姿勢に一目置いて下さっている多くの方々が、さまざまな形で一肌脱いで下さるからこそ、持っている力以上のパワーを発揮することができるのです。
事務局には毎日、ボランティア、アルバイト、インターンなど、いろいろな方が来てくださっています。
その中には、自然保護を仕事にしたいと思っている大学生もたくさんいます。
そこで、行政、企業、メディアで自然保護の第一線で活躍されている方々を招いて、子供の頃の自然体験、就職活動時の様子、仕事での成功・失敗談、職場の将来や個人の目標、学生へのアドバイスなどを話していただこうと、セミナーを開催することにしました。よくある就活セミナーとは、ちょっと違う話が聞けると思いますよ。
ぜひ関心のある方はいらしてみてください。
お待ちしてます!
学生向けリアルネイチャー・キャリアセミナー
11月24日(土) 13:15~18:30 立教大学・池袋キャンパス
http://www.nacsj.or.jp/real/student/real-career-0711.html
赤谷の森 その1
2007年10月31日
先日、群馬県の赤谷(あかや)の森へ、古い自然歩道の復元作業に出かけてきました。
使われなくなって数十年もたち、草や樹木が伸び放題になっている所を、地形図とかすかに残る踏み跡だけをたよりに、剪定ばさみとのこぎりを使って人一人が通れる程度に最小限の草刈りをしながら、少しずつ山の斜面を登っていくという作業です。
その途中、ススキを刈っていたら、足元にこんな花が咲いていました。
かわいいですよねえ。この花は、なんだかご存知ですか?
これは、センブリの花です。そう、よく罰ゲームに出てくるアノ苦いお茶です。
(と言っても、私は飲んだことはないのですが・・・。)
こんな可憐な花をつける植物だとは!
初めて知りました。
「赤谷の森」とは、初めて聞いた地名かもしれませんが、群馬・新潟県境から群馬県・旧新治村北部に広がる1万haほどの森で、法師温泉や猿ヶ京温泉などで知られている地域です。
NACS-Jは、地元住民による地域協議会と林野庁関東森林管理局との協働で、一帯の生物多様性の復元と持続的な地域社会づくりをめざす「AKAYAプロジェクト」に取り組んでいます。
NACS-Jからプロジェクトの立ち上げを働きかけ、スタートさせてからまだ5年ほど。
生き物たちにも人のくらしにもゆたかな恵みをもたらし、地域の活性化にもつながることをめざして、ご寄付やボランティアワークなどさまざまなご協力に支えられながら、長大なチャレンジは続きます。
その取り組みの一端が、昨日の読売新聞の朝刊で紹介されました。
よかったら、ご覧になってみてください。
http://www.nacsj.or.jp/akaya/img/news/20071030yomi.gif
自然観察指導員講習会その1
2007年10月25日
先週末の3日間、三重県の尾鷲に出かけ、「自然観察指導員養成講習会」を開催してきました。
初日は、全国一の年間降水量を誇る地域ならではのどしゃ降りでしたが、
その後はすがすがしい秋晴れとなりました。
写真は、会場前に広がる尾鷲湾です(撮影がヘタでごめんなさい)。
NACS-Jでは、「しらべる」「まもる」「ひろめる」を活動の3本柱にしていますが、
この講習会は、「ひろめる」活動のメインプログラムとして30年も前から継続して取り組んでいます。
環境教育や自然体験の講座やイベントは、内容が充実したものがいくつもあります。
そうした中、私たちは、単に自然を楽しんだり、野外活動のコーディネート術を学ぶだけでなく、
そうした活動の蓄積を自然をまもる力とするために、
自然を観る目や自然観を磨くためのヒントや考え方を伝えようと、
毎年全国20カ所ほどの地域を回って、2泊3日のプログラムを実施しています。
そして、この講習を受けた方は、
地域に根ざした自然観察会活動のボランティアリーダー「NACS-J自然観察指導員」となり、
約23,000人の方が全国で活躍しています。
残念ながら、今年度分の受付はすべて終了しましたが、
来年度はぜひ皆さんも参加してみてくださいね。
はじめまして
2007年10月11日
みなさん、はじめまして。
日本自然保護協会の芝小路晴子(しばこうじはるこ)と申します。
日本自然保護協会は、
英語名のThe Nature Conservation Society of Japanの頭文字をとって、
NACS-J(ナックス・ジェイ)という名で親しまれている、
自然保護分野では日本で最も活動実績が長いNGOです。
なくなりそうな自然をまもり、
自然をまもるしくみをつくり、
まもった自然をもっとよくする、
ことをモットーに活動しています。
じつはブログというものを使うのは初めてで、
私はあまり器用でもないので、
不安がいっぱいなのですが、
せっかくの場を与えていただいたので、
みなさんと、自然保護のセンスにあふれたくらしについて
お話していきたいと思っていますので、
どうぞよろしくお願いします。
たくさんのコメントをお待ちしています
概要
2007年09月28日

自然を守りたい。
あなたの思いを政策に反映させるのが
日本自然保護協会の役目です。
日本は豊かな自然に恵まれた国でした。
これからもずっとそうであってほしい、と思います。
私たちの毎日の生活は、たくさんのものを必要としています。
そのために大きな飛行場や高速道路を作ってきました。
山を削ったり、川をせき止めたりして。
でもこの頃は、本当に必要なんだろうかと思う計画が増えました。
そのために消える自然と、新しくできるものと。
長い目で見ると、どっちがほんとに私たちのためになるんだろう。
現場の知識と実行力で、日本の自然を守る。
それが日本自然保護協会です。
- 科学的な調査に基づいて生態系と生物の多様性を守り、そして持続的な社会を目指します。
- 自然の仕組みを生かした社会づくりを提案します。
- だれでも気軽に参加できる自然と親しむ会を開催しています。
- 年5000円の会費や、寄付という貴重な志で運営されています。
- 多彩なジャンルの協力者、ボランティアの方たちとともに、力強いNGO活動を展開しています。
プロフィール
2007年09月21日
自然を守って50年

1949年、発電所建設でダムの底に沈もうとしていた尾瀬を守るため、生物学者や登山家などを中心に「尾瀬保存期成同盟」が結成されました。その後、尾瀬だけでなく広く日本の自然を守るため1951年「日本自然保護協会」と名前を改め、1960年に日本の自然保護団体として初の財団法人になりました。そのあとも白神山地のブナ林や石垣島の白保サンゴ礁など各地の開発計画を止めることに成果をあげ、林野庁の森林生態系保護地域や世界遺産条約など新たな自然保護制度の制定・導入に努力し、実現させてきました。日本の自然保護のために約半世紀がんばってきました。
会の特徴
2007年09月20日
アドボカシー(政策提言型)NGOです

日本自然保護協会は日本の自然保護問題を具体的に解決するために半世紀以上活動してきたNGOです。財団法人ですが、行政とは異なる立場をもつ自発的な民間団体です。いつでも誰に対しても自由に発言できるように、主な財源を一般からの会費と寄付にすることで自主性・独立性を保ってきました。政府からの天下りは受け入れません。自発的な活動で自然保護政策にパートナーシップを組むアドボカシー(政策提言型)NGOです。
現実の問題解決に取り組んでいます
地域のNGOと協力し、独自の調査で事実を明らかにして問題解決を目指します。
なくなりそうな自然を守り、守った自然はさらによくする、というステップを刻みながら生物多様性保全の実現に取り組んでいます。状況に応じて、保護・調査研究・環境教育の3分野からアプローチします。
- ■白神山地のブナ林~原生的な自然林を守る

ブナ自然林の価値とクマゲラの生息状況などを明らかにし、林道計画は中止されました。残った森を守るために新たな制度の設立を提言し、日本で初めてまとまりのある森を守る「森林生態系保護地域」創設、「世界遺産条約」批准・登録の原動力になりました。- ■秋田県駒ケ岳のイヌワシ生息地~猛きん類の繁殖地を守る

日本イヌワシ研究会との共同調査によってイヌワシの繁殖を支える条件を明らかにしたことで、大規模リゾート計画が中止されました。このときの調査手法や知見は、その後、開発事業における猛きん類保護のガイドライン策定につながりました。(イヌワシ撮影:千葉和彦- ■石垣島・白保サンゴ礁~サンゴの海を守る

サンゴ礁生態系の実態と空港建設計画が及ぼす影響を明らかにし、サンゴ礁を埋め立てる空港建設は回避されました。- ■愛知県瀬戸市「海上の森(かいしょのもり)」~里やまの自然を守る

人と自然が長い年月かけてつくりあげた里やまが、約半年のイベントのために失われることに対し、万博の会場計画の見直しを主張しました。原生的な自然だけでなく、里やまのもつ価値を明らかにし、会場計画は当初の五分の一になりました。万博は終了し、森を今後どうするかの話し合いが始まりつつあります。- ■東京湾三番瀬~日本の干潟を守る

全国の干潟の危機的な状態を明らかにし、中でも減少の激しい東京湾の干潟・三番瀬を守るため、計画の見直しを主張してきました。干潟の価値が見直され、埋め立ては回避されました。- ■群馬県三国山系~川と森をセットで守る

イヌワシやクマタカの生息状況を調べ、スキー場計画やダム計画の見直しを主張してきました。どちらの計画も中止になり、守った自然をさらによくする次の段階として、このエリア約1万ヘクタールの国有林を舞台にしたAKAYA(赤谷)プロジェクトが始まっています。- ■沖縄島北部・やんばる~特殊な生物群集を守る

この地域の土地所有、自然林の分布状況、道路の位置、ノグチゲラの生息分布の相互関係を示した図面を作成し、自然保護の方策を提案しています。- ■沖縄島・泡瀬干潟~海草藻場と干潟を守る

次々と新種の貝が見つかるほど多様で豊かな海辺を埋め立てる計画の見直しを求めています。事業者から任命された環境・監視検討委員会の委員としても、海草移植実験や手続きの問題を指摘しています。- ■沖縄島・辺野古~ジュゴンのくらす海を守る

北限のジュゴン生息地に計画されている米軍施設移転の見直しを求めています。ジャングサウオッチの手法をつくり、市民参加によって、海草の分布状況と開発計画との関係を明らかにしようと取り組んでいます。- このほか全国各地の問題に取り組んでいます。くわしくは、「NACS-Jの活動データベース」をごらんください。
自然保護の法律や条約を充実させるためいつも働きかけてきました

- 環境基本法
- 環境影響評価(アセスメント)法
- 世界遺産条約と国内指定地の選定
- 生物多様性条約と国家戦略の作成
- 絶滅の危機に瀕する野生生物の種の保存法
- 外来生物法
- 自然公園法
- 鳥獣保護及び狩猟に関する法律
- 自然再生推進法
- 河川法 ・林野庁の保護林制度(森林生態系保護地域など)
- 環境教育推進法 など
調査研究によって科学的根拠をつくります。

種の保存法設立の契機となった、植物のRDB(レッドデータブック)を全国の研究者との協力でつくりあげるなど、長年のネットワークをいかして調査研究に取り組んでいます。自然のしくみを解明し、異変をとらえる地道なモニタリング調査を継続すると同時に、よりきめ細やかに状況を把握する市民参加のモニタリング手法の開発・普及にも取り組んでいます。
環境教育の人材を養成しています。

1978年に始まった自然観察のボランティアリーダー(自然観察指導員)の養成講習会には、2万人以上が受講され、各地で観察会活動が展開されています。ほかにも誰もが参加できる身近な自然の健康診断「自然しらべ」など、自然とふれあい身近な自然を大切にするボランティア活動のトップランナーをつとめてきました。自然と自然保護の最新情報をお届けする会報『自然保護』(年6回)のほか、自然観察の資料も発刊しています。



